
液晶ディスプレイは画素自体が発光して高速で切り替わっているものではないため、液晶ディスプレイの表示方法自体に由来するフリッカーはほとんど発生しないが、ディスプレイのバックライトとして冷陰極管やLEDを使用し、バックライトを高速にオンオフすることで輝度を調節するパルス幅変調方式(PWM方式)を採用している場合はフリッカーが発生する。PWM方式の場合は、特にバックライトの明滅が大きくなる低輝度の状態でフリッカーが激しくなる。またLEDは冷陰極管と比べて残光時間が短いためにフリッカーが激しくなり、人によっては肉眼ではっきりと感知できる人もいる。肉眼ではっきりと感知できなくても、長時間ディスプレイを見続けることで無意識に感知され、疲れ目などの原因になる。
肉眼で感知できないレベルのフリッカーの簡易な確認方法としては、照明がフリッカーの場合があるため室内の照明を消しディスプレイの前で指やペンを振ってみる、携帯のカメラ越しに見る(携帯によっては確認できない)ことで複数の残像や干渉縞として確認できる。但し、ディスプレイのバックライトの仕様により確認できないこともあり、高速度カメラによるスローモーション撮影などもある。
液晶ディスプレイのフリッカーは、調光をPWM方式ではなく直流制御方式(DC方式)にすることで押さえられる。2010年代に入るとDC調光を採用した「フリッカーフリー」のディスプレイが販売されるようになった。バックライトの輝度を常に最大にすることでも防げるが、明るすぎて逆に疲れるので現実的ではない。